Japan-US Science, Technology and Space Application Program


Microgravity Experiment Working Group

STS-107ミッションに関わり亡くなられた宇宙飛行士7名の方々とそのご家族に対し、謹んで哀悼の意を表します.
 

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S*T*A*R*S
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実験概要
STS-107ミッションの概要をご覧いただけます。
(PDFファイル)

実験動向
実験の経過情報をご覧いただけます。

 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目的                                                                 

  主研究者である新堀真希さん(お茶の水女子大生)が提案した実験は「メダカ」の実験です。 メダカの実験といえば、1994年7月向井千秋宇宙飛行士が微小重力下でのメダカの交尾・産卵行動を調べる実験が行われました。 

 今回の実験の目的は以下となっています。

  • 微小重力環境で孵化した稚魚がどのような行動をとるのかを観察
  • 微小重力環境で孵化した稚魚が地上に帰還した後、どのように1Gの環境に適応するかを観察

  副研究者の増田芳雄君(都立小山台高校)と神原啓輔君(私立北嶺中学校)は、実験の準備などで主研究者の新堀さんを支援します。


実験内容と装置

 実験装置は、外部容器のハビタット(図1-1)と、内部容器のネスト(図1-2)で構成されます。 ネストには、水以外は通過できないほどの小さな目の網で6つの空間に仕切られています。

 産卵後、3日、5日、7日目の卵が各2個づつ、各仕切り空間に収められます。予備用として、上下同じ条件で卵が収めらるため、卵は合計12個となります。
 
 図1-3のように、ハビタットにネストが収められた実験装置の中には水・水草・食べ物(バクテリア)も一緒に入っていて、エコシステム(生態系)が保たれています。

図1-1:水棲動植物
ハビタット
図1-2ネスト 図1-2ネスト
上から見たところ

図1-3ハビタットにネストを収めて実験装置の完成となります。
(想像図)

  
 こうすることにより、カメラでそのふ化の様子を撮影することができす。 カメラは図2のようなカラーデジタルカメラを使用します。このカメラを図3のように上下2つにセットします。この状態で図1の装置全体を撮影することができます。

図2:デジタルカメラ 図3:図2のカメラを2つ設置した
実験装置(一部想像図)

 メダカのたまごの状態、たまごからどのようにふ化するか、ふ化した後どのように泳ぐのか、などをカメラで撮影をします。


 今回のS*T*A*R*Sプログラムでは日本の他に、アメリカ・カナダ、イスラエル、オーストラリア、シンガポール、中国も実験を行います。 これらの国々の装置は、図4のように一つのパッケージのまとめられます。

図4:実験装置


 打上げの際には、電源や温度調節などの機能の付いたケースに収められます。(図4をケースに入れる)。その様子を図5に示しています。

図5:実験装置(最終構成図)

 
 さて、この実験装置はスペースシャトルのどこに置かれるのでしょうか。下のシャトルの図6を見てください。

図6:STS-107ミッションでの
スペースシャトル構成図
操縦席からモジュールを見たところ
白い「布」でおおわれている。

 
 この図の「SH Double Module」と書いてあるところ(青い丸で囲んだ部分)に下の図7に示すスペースハブ社のモジュールが搭載されます。

図7:スペースハブ社製実験施設
(モジュールと呼ばれています)

 
このモジュールは、宇宙飛行士が宇宙服なしでも作業が出来るように、空気の供給や照明、そして換気設備も整っています。実験に必要な電力や温度調節、そしてデータ収集設備も備えています。 図8はモジュールの外観を示しています。

図8(1):船首・右舷側から見たモジュール
(穴の部分には、シャトルの操縦席部分とトンネルで接続されます。)
図8(2):船尾・右舷側から見たモジュール

 
モジュール内のSTARS実験装置の設置場所は、図9の青い線で囲まれたところです。

図9:施設(モジュール)内に設置されるロッカー配置図


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