2003/01/25
沖縄尚学の高校生4人、宇宙実験に参加
日本科学技術宇宙応用プログラム(JUSTSAP)の主催で「青少年による日米共同実験」のテレビ会議が24日午前、那覇市の沖縄尚学高校で行われた。米国と全国にある九高校をインターネット回線で結び、宇宙と地球で同時に行っているメダカを使った実験の成果の報告や質疑を交わした。米国にいる宇宙飛行士の向井千秋さんも音声で参加し、実験に参加した生徒たちを感激させた。
現在飛行中のスペースシャトル「コロンビア号」内で行われる宇宙実験の一端に青少年も加わってもらう狙いで実施された。主研究者の新堀真希さん(お茶の水女子大大学院)が、宇宙の微小重力下でメダカがどのような順応性と泳ぎのパターンを持つかという実験をスペースシャトル内で行っているが、同様の地上での実験を沖縄尚学高を含む九校が担うことになった。
沖尚側は、1年7組の菊地志織さんら4人が参加。昨年6月からメダカの飼育を始めた。テレビ会議では、米国にいる向井さん、新堀さんと実験の成果についてやりとりした。生徒らは「メダカの筋肉の発達は宇宙空間でどうなるのか」などと質問していた。
生徒らは「研究を通して宇宙のことを知ったり、生物のことを調べたり、いい勉強になった」と実験に参加した感想を語っていた。尚学院名護校でも中継された。( 琉球新報 )