JUSTSAP NEWS 2009

19回ハワイ会議は、2009年11月8日(日)から11月11日(水)にわたり、 ハワイ島コナのFairmont Orchid Resortにおいて開催された。当初、第19回ハワイ会議の前週に予定していたPISCES(Pacific International Space Center for Exploration System)会合は、 米国側の体制再構築の遅れでNASAとの調整が合わず2010年2月に延期となったが、第19回ハワイ会議は規模を縮小しつつも参加者36名(日本側:12名、米国側:24名)で予定通り開催した。

国とも政府ベースでの新しい宇宙戦略指針が示されていない状況にあって、 活発な動向にある中国やインドなどを視野に入れた環太平洋連合に焦点を当てた会合と位置付け、日米を機軸にした新しいプロジェクト提案の構築へ向けての取組みを最優先課題として討論した。 具体的には、”Breakout Discussions on Potential Projects”として、Energy Independence(宇宙エネルギー)、Commercial Space Development(宇宙商業利用)、Earth Observation(地球監視)、 Space Exploration(新宇宙開発)の4領域を設定した。また、日米のみならず太平洋地域の国々との連合として再構築することも、本会議の主要な議論として取組んだ。

界的な動きが活発な中で、これまでの「日米」の取組みを発展的に展開させ、 JUSTSAPも自ずと発展する必要があると認識された。カナダ、オーストラリア、ブラジル、韓国、中国、ロシア、インド、などを加えた「環太平洋」への転換として、“JUSTSAP(Japan-US Science Technology Space Application Program)” から “PISA(Pacific International Space Alliance)” へ、が提案された。日米それそれの国における思惑が交差し、「新しい宇宙時代」と言いつつも一国で推進するには非常に重い 取組みとなってきた中で、次の一手の展開を本当に裃を脱いで議論し模索することができ、未だきりの中ではあるものの、このような取組みこそ継続すべきである、という認識を強くすることができた。

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